漫画家の佐藤秀峰さんのブログ記事”「ブラよろ」二次利用フリーにしたらすごいことになったよ報告。”によると、前代未聞で話題となった「ブラックジャックによろしく」の
2次利用フリー化による結果、佐藤さん的に大成功を収めたようです。
"漫画 on Webの閲覧者数が大幅(3~5倍くらい)に伸び、僕個人でいうと「新ブラックジャックによろしく」を始め、他の著作の売り上げが非常に良いペースで伸びています。"(
ブログ引用)
とのことで、電子漫画配信サイト「漫画onWeb」の広告収益増加に
限らず、佐藤さん個人としても恩恵を受けているようで、
この異端の試みを追随する作者も増えるのではないかと予想されています。
直接売り上げでなく、PR(PublicRelation)による
2次効果を生み出した今回の試み。
まさに、フリーミアムモデルの成功例といえます。
今回は、業界で先駆け「ブラックジャックによろしく」が2次利用フリーになり
大きく注目された、またもともとの作品の質が高かった
背景もありますが、今後追随する作品が増えてきたときに
どのような効果を生むかはまだブラックボックスに包まれたところではあります。
しかし、今回の1件が電子書籍・出版業界に与える影響は
決して無視できる話ではなく、業界再編が大きく行われる可能性もあります。
日本のコンテンツ産業の大きな再編にも、期待が持たれる結果となりました。